こんにちは、以前このブログで代用有価証券制度の解説してますが、
あれから設定も変わってきたのでここでもう一度現在の設定を解説したいと思いました。
最初に結論ですが現在の設定は次のとおりです。
FX口座に140万円の現金を入金しユーロ円の売りトラリピを設定する
ETFを年間200万円積立 15.5万円/月 → 200万円/年程度
銘柄 | 積立量 | 積立額 |
(2558) MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信 | 3株/月 | 13,000円 × 3株 = 39,000円 |
(2559) MAXIS 全世界株(オールカントリー)上場投信 | 1株/週 | 13,000円 × 4株 = 52,000円 |
(2631) MAXIS ナスダック100上場投信 | 3株/月 | 11,000円 × 3株 = 33,000円 |
(2562) 上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)Hあり | 8株/月 | 3,000円 × 8株 = 24,000円 |
(1678) NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 | 40株/月 | 200円 × 40株 = 8,000円 |
(1322) 上場インデックスファンド中国A株(パンダ) | 1株/月 | 8,000円 × 1株 = 8,000円 |
(1343) NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 | 4株/月 | 2,000円 × 4株 = 8,000円 |
上記株を1ヶ月単位で<STEP1>の現金と差し替え代用株でユーロ円の売りトラリピをする。
設定の特徴は最初から現金100%でトラリピを稼働させ、積立株を順次FX口座へ差し入れて代用していきます。
また、FX口座の現金は都度出金して株の購入に充てます。
最初から現金100%でトラリピを稼働しFX口座の維持率低下を防ぐことができロスカット対策してます。
株は積立購入をしているので下落しても大きな影響はありません。
詳細を解説します!
ユーロ円の売りトラリピ
ユーロ円の売りトラリピは次のような設定で行ってます。
2021年はこの設定でユーロ円売りトラリピをしますが、1年ごとに設定を拡充する予定です。
以前も説明しましたが、通貨ペアをユーロ円の売りにしている理由を再度説明します。
株価が下落する際、多くの場合で円高になります。
クロス円の買いポジションは円高で為替レートが下がる(含み損が増える)ので
株価と為替レートの下落が同時に起こるとFX口座の維持率が一気に低下する恐れがあります。
逆にクロス円の売りの場合は為替レートの下落が逆に含み益になります。
クロス円の売りポジションはマイナススワップであることがほとんどですが、
ユーロ円は売りポジションがプラススワップなので、代用トラリピの通貨ペアとして採用しています。
ユーロ円トラリピの問題点
問題点はユーロ円が長期的に上昇しておりユーロ円の売りポジションの含み損が拡大していることです。
コロナショック以降、米国を中心に世界中の国が金融緩和政策を実施しており相対的にユーロに対する買いが多くなっています。
欧州はブレグジット問題の解消、貸出条件付き長期資金供給オペ第3弾(TLTRO3)、貸出条件無しパンデミック緊急長期資金供給オペ(PELTRO)の導入、欧州復興基金合意など様々な安心感から見直し買いが入り長期上昇トレンドを形成中です。
IMM通貨先物ポジションの推移を観てもユードドルの比較では2020年3月以降、圧倒的にユーロの買い越しが多いです。
米国のゼロ金利政策が終了するまではしばらくこの傾向が続くと見られユーロ円のトラリピにとっては苦しい展開が続くと思います。
では、方針を変えて違う通貨ペアを運用するかというと今のところそれは考えていません。
先ほど述べたように他の通貨ペアを代用株で運用するとリスクオフ局面での含み損拡大が非常に怖いからです。
また通貨レートは他国との強弱関係で成り立つため、情勢が変わればいつかは下がるはずです。
むしろ株の積立により全体の評価額が上がれば問題ありません。
少なくとも年間のETF積立200万円が終了するまではこの設定で続けていく予定です。
トラリピはオマケ、株の成長があるのでOK
積立ETFの追加と変更
最近までETFは次の銘柄を積み立てしていました。
上記ETFの積立でも特に問題は無かったのですが、一目で見て分かるように米国株オンリーでした。
大きく間違いは無いはずですが、将来的に米国が成長するというアテが外れてしまうと元も子もありません。
若干不安にも思ったことと、資産が増えてきたこともあって全世界株、中国、インドのETFも組み込むことにしました。
全世界株はMSCIオールカントリーワールドインデックスに連動するETFで組成は以下のとおりです。
マネックス証券のこちらから引用
ご覧のように2559 全世界株の構成はほとんど米株ですね。
世界に投資するなら中国とインドはもう少し含めたいと思い次の2銘柄を選定しました。
※株価が手頃で東証に上場している中国とインドのETF(代用可能なETF)はこの2点に絞られます。
購入量総額は米国と全世界株で90%程度、中国、インドがそれぞれ5%程度で比重は米国に置いています。
バックテスト(ETF積立,トラリピ)
ETFの積立検証
バックテストはあくまで過去のデータに基づくものなので目安にはなりますが、今後も同じような結果になるかはわかりません。
それを踏まえた上で今回は中国とインドのETFを検証してみました。
● 株価データ ▶︎ 株式投資メモよりダウンロード
● データ軸足 ▶︎ 日足
※FXと異なって1日の取引回数が1回なので日足データで十分と判断
● 計測期間 ▶︎ 3年間(2018年1月1日〜2020年12月31日)
● 積立頻度 ▶︎ 週1回月曜日に積立
今回のシュミレーションに使用したツールは自作してます。
今後は積立条件等を細かく設定できるように今後バージョンアップも検討中です。
ベータ版ですが、こちらからダウンロードして使えます。
ETF積立シュミレーション元になる株価データはこちらからダウンロードできます。
使い方はこちらの記事で紹介しています。
結果は以下のとおりでした。
(1678) NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信
積立額:399,820円
評価額:466,360円
リターン率(3年):16.64%
(1322) 上場インデックスファンド中国A株(パンダ)
積立額:747,270円
評価額:1,028,300円
リターン率(3年):37.6%
詳細データはグーグルスプレッドシートで確認できます!
インドも中国も素晴らしいリターン率ですが、特に中国が素晴らしいですね。
この結果の差は中国の経済成長期にちょうど合致する形で積立していたからだと思いますが、
今後はここまで成長するかは疑問です。
今後はむしろインドの方が伸びしろがあるのではないかと思ってます。
途中結構な下落も起こっていますが、株式の積立はFXと違って急落してもロスカットが無いので気楽ですね。
通常ならこの結果で満足するはずですが、代用有価証券制度を使用した場合はさらにFXの利益が重なります。
ユーロ円売りトラリピの結果
バックテストは最小必要資金77万5,200円設定(140円でロスカット)で以下のソフトウェア環境で行いました。
1分足データを用いてティック(最小時間枠)で計測しているので現状で最も精密な精度でテストしてます。
MT4 | XM Trading |
EA | 千刻 |
ヒストリカルデータ | 1分足データ(FXTFよりダウンロード) |
モデル | ティック(最小時間枠で計測) |
期間 | 2018年1月1日〜2020年11月4日(35ヶ月) |
スプレッド | 1.0pips(カブコムシストレに合わせた) |
売りスワップ | -1.9円 |
※35ヶ月データになっているのは2020年12月データを反映してなかったからです。大きく変化はないと思います。
※カブコムでは売りでプラススワップですが、厳しい検証がしたかったのでスワップを考慮しない(利益が少なく算出される)XMでテストしました。
結果は次のようになりました。
総利益は263,989円でした。35ヶ月で稼働した場合、年間利回りは約11.7%ですね。
(例)263,989(総利益) / 775,200 / 35ヶ月 × 12ヶ月(1年) × 100% =11.7%
株の積立とトラリピのどちらか一方だけでも良い結果ですが、代用株を用いることで資金効率が向上しています。
最北投資的設定の結果
2020年4月から現在までの状況は以下のとおりです。
投資元本:673,004円(株) + 776,531円(FX口座現金)
株売却益:25,873円(大統領選前に一旦売却)
株評価額:751,790円(元本673,004円、含み益+78,786円)
FX含み損:-95,370円
FX決済益:28,125円
総合利益:53,998円
約1年で確定利益が53,998円、含み益は78,786円と年間の中々良いパフォーマンスです。
ちなみに配当金の利益もありますが、集計が大変だったので含めてません。
ポイ活案件ですが、楽天銀行で配当金を受け取ることで配当金受取プログラムで10円も貰っておきましょう!
こちらが詳細リンクです。
(重要)おすすめ口座
代用有価証券を利用した投資方法は口座選びが重要です。
なぜかというとこの投資法は株の購入を頻繁にするので手数料に気をつけないと思わぬ出費をしてしまうことがあります。
また株式の移管は対応していない会社や高額な手数料がかかる会社もあるので口座選びは慎重にしましょう。
❶ 代用投資メイン口座
まず代用有価証券制度が使える口座はauカブコム証券をおすすめしています。
理由は単元未満株も代用可能でFXも1,000通貨からポジションを建てることができます。
代用株評価額はFXの証拠金部分だけではなく、含み損にも適用されるのもオススメな理由です。
とにかく代用有価証券制度の自由度が高いのがオススメな理由です。
❷ 単元未満株購入口座
ferci(フェルシー)という端株アプリの記事も書きました!
コツコツ株を積み立てる場合、単元未満株での積立がオススメです。
例えば先ほどの(1322) 上場インデックスファンド中国A株(パンダ)だと売買単位は10株で1単元です。
通常の証券口座だと10株が最低購入量になるため約8万円(8,000円/株 × 10株)が必要です。
現金がたくさん必要になるだけではなく、分散投資ができなくなってしまうデメリットが発生します。
単元未満株を購入できる証券会社はSBIネオモバイル証券とferci(フェルシー)がオススメです。
理由は両者は単元未満株の買い付け手数料が無料、移管出庫も無料です。
ある程度株が集まったらカブコム証券に移管出庫して代用しています。
移管のやり方はこちらの記事で詳しく開設してます。
Tポイントを使って株が買える点はちょっと嬉しいですね。
❸ サブ株購入口座
ネオモバイル証券で全ての株式を購入しても良いのですが、株式移管手続き中は当該株を購入できません。
※厳密には購入はできますが、出庫が完了しません。口座内の株数が合わなくなるためです。
そのため、もう1つの証券口座を利用して株を購入します。
カブコム証券でも株は購入できますが、フリーETF以外は買い付け手数料がかかります。
そこで自分は楽天証券を使って手数料無料で株を買っています。
楽天証券の手数料はこちらのリンクに詳細が記載されてます。
他にも楽天証券は株式の移管出庫が無料、Webで手続き可能、楽天ポイントで株を購入できるなど楽天らしい便利な機能が満載です。
楽天証券の口座開設はポイントインカム経由で行うと2,000円分のポイントももらえます!
まとめ
前回まで米国株ETFのみを積立し代用していましたが、新たに中国、インドのETFも加えてみました。
最初の内は株数も少なく資産が増える実感が無いのですが、積立が進むにつれて着々と資産が増えていく手応えを感じることができます。
この投資法は片方が不調でも相互にカバーすることができるので分散投資の恩恵も受けることができます。
積立によるキャピタルゲイン、配当金とトラリピによるインカムゲインを得られるとなると資金効率が非常に良い投資法ですね!
当サイトからも申込ができますのでもし良かったらこちらから開設してみてはどうでしょうか?
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