こんにちは、りゆうです。
今回は最近大人気!?のユーロ円について深掘りしていこうと思います。
トラリピユーザーの多くがユーロ円の売りトラリピを行っており例外なく僕も運用しています。
ですが、最近このユーロ円の上昇が凄まじく含み損が急拡大しています。
そこで今回の記事では僕のポジション状況と今後の対応についてまとめてみました。
人によって考え方は千差万別ですが、この記事が何かの参考になれば嬉しいです。
先に結果から読みたい方はこちらからどうぞ!
人の運用状況って気になるカメ〜〜
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ユーロ円トラリピについて
トラリピ初心者や最近始めた方用に解説しますが、
ユーロ円売りトラリピは資金追加無しで他のクロス円と同時に運用することができます。
ユーロ円は他のクロス円と同じような動きをするのでユーロ円売りはクロス円買いとほぼ逆相関します。
そのため同時に運用することで損益が打ち消し合うのでクロス円買いの資金でユーロ円の売りが運用できます。
※正確に連動するわけではないので資金に余裕は必要です。
例えば、下記の図からもわかるとおりほぼ同じような動きをしていることがわかります。
さらにユーロ円は日本円と同様にマイナス金利を導入しているので売りポジションでスワップがプラスになります。
トラリピはポジションを長く保有することもあるのでマイナススワップはなるべく避けたいところです。
その点から言ってもユーロ円の売りは他のクロス円と同時に運用するのに理にかなった通貨ペアと言えます。
またユーロ円は株の動きとも相関が見られ
円高 = リスクオフ = 株価下落 = ユーロ円下落のように株とユーロ円売りも多くの場合で逆相関します。
以前の記事でもこの内容については触れてます。
以上の性質を踏まえて手動トラリピや代用有価証券を使ったトラリピでもユーロ円の売りを行っていました。
ユーロ円の状況
現在のユーロ円は上昇トレンドに入っており、ファンダメンタルとテクニカルの面から状況を簡単に確認して見ました。
ファンダメンタル
ユーロ円は2020年の6月頃から上昇トレンドに入っておりほとんど下落すること無く上がり続けています。
このような長期の上昇トレンドは2016年7月以来でここ最近では非常に珍しい状況です。
理由としてはコロナショックが大きく関与しており具体的には次の政策による寄与度が高いです。
欧州復興基金が設立されたことでギリシャやスペインなど周辺国の破綻リスクが格段に低くなったことやイギリスのブレグジットも回避されたことから欧州に元々あった懸念材料がここにきて落ち着き買いに繋がってます。
コロナ感染拡大で各国が一斉に金融緩和に踏み切ったことで、通貨同士の金利差も縮小してます。
金利の高いドルなどへ流れていた資金が、株や仮想通貨に流れておりユーロも例外ではないようです。
日本は世界最大の対外純資産国です。
日本の多くの企業は外貨建ての資産を多く抱えておりリスクオフの際は海外資産を日本円に買い戻す傾向がありました。
そうした状況からリスクオフ局面では海外の投資家の思惑も含め円買いが多く発生することからリスクオフでは有事の円買いが顕著でした。
ところが最近、日本企業の海外純資産は有価証券から直接投資(海外企業買収)に変遷しており速やかに円を買い戻すことができない構造になってきてます。
その一方でドイツの対外純資産保有高が年々上昇しており、この勢いで行くと円に変わってユーロがリスクオフ通貨の代替とされる可能性が高いです。
テクニカル
テクニカル面ではユーロ円日足チャートでRSIを確認すると134円あたりで70%を超え一旦下落しましたが、直近で70%未満に落ち着き買われ過ぎのラインからは外れてしまいました。
※ RSIは70%を超えると買われすぎのサインで下がる傾向にあります。
そこでRSIにボリンジャーバンドを追加したところ、RSIがボリンジャーバンド下線にタッチ、再び押し目のタイミングになっています。
このことから下落するタイミングではなさそうな気がしてしまいます。
※RSIが50%以上の状態でボリンジャー下線にタッチすると買いサインと言われてます。
設定とポジション状況
以上を踏まえて現在の設定と実際のポジション状況を解説します。
ユーロ円のトラリピ設定とポジション状況
ユーロ円のトラリピは元々クロス円の買いトラリピ500万円のうちの1/4程度の資金(120万円)で稼働していました。
以前はカナダドル円への配分が大きかったので問題なかったのですが、現在はカナダドル円がレンジを上抜けしたのでユーロ円単体で運用しています。
問題なのはユーロ円単体で運用すると以前と比較してパフォーマンスが悪くなっていることです。
ユーロ円の資金の1/4程度でクロス円の買いトラリピを稼働も考えていますが、今の状況だとどの通貨ペアも買いで運用するには高値なので躊躇しています。
これについては相場に合わせるしかないので仕方がないと考えてます。
<必要資金:100万円>
売りレンジ | 120円〜140円 |
ロスカットレート | 156円 |
値幅 | 0.6円(60pips) |
決済幅 | 10pips(100pips) |
通貨量 | 1,000 |
上記はあくまでも設定で実際には注文しなかったトラップやトッピングリピートが含まれるので現状は以下のようになります。
ユーロ円の代用トラリピ設定とポジション状況
株は年間200万円程度積立する予定なのでその70%分を代用するとして140万円程度の設定で運用してます。
<必要資金:140万円>
売りレンジ | 120円〜140円 |
ロスカットレート | 153円 |
値幅 | 0.8円(80pips) |
決済幅 | 10pips(100pips) |
通貨量 | 1,000 |
こちらは実際には以下のようになってます。
<代用トラリピポジション状況>
<代用トラリピ維持率>
以上を合計するとユーロ円の含み損は-37万円程度となかなかのボリュームになってきました。
-35万円が多いか少ないかですが、投資元本全体に対する割合によって考え方が変わってきそうです。
そこで全体に対してどのぐらいの含み損なのかも検討していみました。
ユーロ円投資の割合
投資全体に対するユーロ円に充てた元本は23%程度、含み損は3.2%程度です。
このことからユーロ円の含み損は現状では全体との比較では現状そこまで大きな割合ではないと考えます。
(※含み益もあるので割合はもっと少なくなります。)
しかしながら元本の割合は大きいため他への配分を増やしたいと考えてます。
(※代用トラリピは株で代用しているので一概には言えないかもしれません。)
今後の対策
とは言っても漫然と上がっていくユーロ円に対して何もしないわけにもいかない(若干不安)ので今後の方針を考えることにします。
トラリピで含み損が増えてきたときの対策は基本的に3つしかありません。
❶の選択は放置すると資産が減っていくポジションならファーストチョイスにしてます。
例えば以下の記事でまとめたように米国VIなど価格調整額で何万も支払いが生じるポジションのときやマイナススワップが蓄積する状況で損切りしてます。
今回は持っていてもマイナススワップではないので今すぐに損切りはしません。
❷の方針は上手くトレードできるなら有効な手段ですが、僕は裁量トレードの自信が全くと言っていいほどありません。慣れないことを咄嗟に行うと精神的にも耐えられないので安心して運用ができません。
そこで最終的に❸の選択をチョイスしてユーロ円を安心して運用できる設定を考えてみました。
ユーロ円のロスカットレートは直近の高値だと2014年の150円が意識されますが、現在は日本経済の弱体化や米国のゼロ金利政策の状況からユーロ円の優位な状況が続くようにも思えます。
そこで131円より上のポジションを取らないことでロスカットレートを市場最高値の170円まで引き上げます。
この170円はユーロが金融緩和に踏み切る前で米国ではサブプライム問題が発生した頃の状況です。(この後すぐにリーマンショックにつながりユーロも急落していきます。)
絶対とは言えませんがさすがにここまでの状況にはなりづらいと考えており一定の安心感を持つことができます。またここまでユーロが高くなるまでに欧州の経済も打撃を受けるはずなのでECBもさすがに何らかの対策を打ってくるとは思います。
<トラリピ設定 必要資金:100万円>
売りレンジ | 120円〜131円 |
ロスカットレート | 156円 ▶︎ 165円 |
値幅 | 0.6円(60pips) |
決済幅 | 10pips(100pips) |
通貨量 | 1,000 |
<代用トラリピ設定 必要資金:140万円>
売りレンジ | 120円〜131円 |
ロスカットレート | 153円 ▶︎ 170円 |
値幅 | 0.8円(80pips) |
決済幅 | 10pips(100pips) |
通貨量 | 1,000 |
これで資金追加無しにロスカットレートを引き上げることができました。
ですが、一方でユーロ円の運用で利益を取ることができないのでは?という懸念も生じます。
この点についてですが、今はユーロ円の利益を追求するよりロスカットのない株や仮想通貨などの現物資産の積立や調子の良いTQQQなどの自動売買に資金を追加していく方が効率が良いのではないかと考えてます。
含み損が大きくなっている投資を深追いせず他への投資に資金を配分するというのが今後の方針です。
そこで現在はビットコインの積立額を増やしたり、レバレッジ投信(iFreeレバレッジ NASDAQ100)の積立を開始してます。
まとめ
今回は自分のトラリピ運用の中でも最も含み損の大きいユーロ円について掘り下げてみました。
僕は深追いをしないことでロスカットレートを上げ、他への追加投資を増やすことにしました。
もちろん人によって投資の考え方は千差万別なのであくまでも一例として参考になるかもしてくださいね。
含み損をどうするかは人によって考え方が違うよね!
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含み損は将来の利益、今はとにかく耐えることにします!
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