【徹底解説】手動トラリピのメリットとは!?〜マネースクエアのトラリピとの違い〜

FX
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こんにちは、今回は自分が実践しているFX手法の1つ
手動トラリピについて説明したいと思います。

トラリピというとFXをしている方ならご存知の有名な手法の一つですが、簡潔に言ってしまうと

相場の予測をせずに自動で売買して利益を積み重ねる手法です。

自動売買はいくつかの会社で取り扱っていますが、マネースクエアのトラリピが最も有名だと思います。


非常に画期的な手法で僕も以前までは本家トラリピで運用をしていましたが、今では手動でやった方がより効率的と思ってます。

それは次のような理由からです。

・手動トラリピの方がスプレッドが狭く決済しやすい
・手動トラリピの方がスワップポイントが効率的に貯まる

上記メリットは既に様々な方が指摘していますが、
だからと言って本家トラリピが劣るということはなかったと思います。

少なくとも2017年頃までの相場では。

最近の相場は昔と比べて相場が動かないことが多く、トラリピのデメリットが際立つ状況になってます。

参考までに次のドル/円のチャートを見てみるとここ最近の値動きは極めて少ないですね。

かめ
かめ

2019年は値動きが少なくて中々厳しいカメ〜

トラリピはレートの動きが大きいほど利益を生み出す仕組みですが、
特に最近はトラリピで利益を重ねるのが難しい相場だったと思います。

実際に僕が運用をしていたNZD/USDでは

・スプレッドが広いので約定しにくい

・マイナススワップポイントの蓄積で資金が削られる

で最終的に約1年で損きり、約7万円程の損失になりました。

しかしながらトラリピの仕組みはとても素晴らしいので、良いところをそのまま踏襲しつつも

デメリットを解消したいと思い、その最適解は手動トラリピではないかと考えました。

それでは順番に解説していきます。

(初心者の方向けに超基本から書いてます!)

トラリピとは

手動トラリピ解説記事挿絵1

そもそもFXはある通貨を安く買って、高く売って利益を出す手法です。

しかしなんと言っても凡人には未来の予測はとても難しいです。
でも、たった1つだけ予測可能なことがあります。

それは

価格(レート)は上下することです。

かめ
かめ

これは間違いないかめーーーー!

経済は常に動いているので、必然とレートは値動きします。

100円/ドルになったら買い、101円/ドルになったら売る
99円/ドルになったら買い、100円/ドルになったら売る
98円/ドルになったら買い、99円/ドルになったら売る

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

といった注文(イフダン注文)を帯状に仕掛けておけば

トラリピの場合、この注文を無限に繰り返す機能を持っており、
売買が成立したら同じ注文を自動的に仕掛けてくれます。

トラリピの利点としては

・レートの上下が分からなくても、利益を出せる
・寝ている間にも売買を繰り返す
・忙しくても放置できる
・心理的なブレが無い

などのメリットが挙げられます。

トラリピのデメリットについて

優秀なトラリピですがデメリットもいくつか存在します。

それは次の3点だと思います。

・スプレッドが広い
・スワップ条件が悪い
・含み損が広がりやすい(長くなるので別記事で説明します)

トラリピのスプレッドについて

FXにおける手数料はどこの会社も無料と謡っていますが、実際にはスプレッドという形で手数料を支払います。

例えば現在100円/ドル、スプレッド0.2銭で買いの注文を入れたとしても実際には100円/ドルでは買えません。

100円 – 0.002円なので買った瞬間スプレッドの支払いがあるため99.998円になります。

たった0.002円?と思いがちですが、FXでは通常1000通貨以上の単位で売買をするので
2円のコストが発生します。2円なんて大したことではないかと思ってしまいますが、

かめ
かめ

ん!?大したことないような気もするカメ〜〜

はい正解です。

これは通常のFX会社のスプレッドなので狭いスプレッドになります。

本家トラリピのスプレッドは10倍程度のスプレッドがかかかります。

Example : 1000通貨購入して、利益1000円を狙う場合

<通常のFX会社>

100円/ドルで1000通貨買い注文、スプレッド0.002円なら

スプレッド分を引いて購入レートは99.998円

<本家トラリピ>

100円/ドルで1000通貨買い注文、スプレッド0.04円なら

スプレッド分を引いて購入レートは99.96円

つまり同じ利益を得るために0.002の10倍、0.02円の動きが必要になります。

トラリピのスワップについて

次にマイナススワップについて説明します。

FXでは通貨を買った(売った)後、決済するまでスワップという金利を支払い( or 受け取り)続けることになります。

そして本家トラリピのスワップは通常のFX会社と比較して10倍ほど投資家にとって不利な条件になっています。

例えば、下の例ではプラススワップは他社と比較して少なく、マイナススワップは多いということが分かります。

Example1 : プラススワップ、カナダドルの場合(1000通貨)

<通常のFX会社>

4.0円/1日受け取り

<本家トラリピ>

1.0円/1日受け取り

Example2 : マイナススワップ、NZD/USDの場合(1000通貨)

<通常のFX会社>

1.0円/1日支払い

<本家トラリピ>

5.0円/1日支払い

一見、1〜5円ぐらいの違いならあまり影響が無いように思えます。

かめ
かめ

さっきもこんなこと言ってたカメ〜〜〜

ですが、トラリピはそもそも大量の注文を仕掛けることから、同時期に多くのポジションを抱えることも多々あります。決済するほど値動きも無く長期間膠着する相場では、日々マイナススワップの影響を受けることになります。

例えば、NZD/USDの買いポジションを10本持っていて、1年膠着状態が続いた場合の確定損失は以下になります。
-5.0 × 10 × 365 = 18,250円
そして、一回の決済利益を500円とした場合、これを挽回するためには36.5回のリピートが必要

また同時にプラススワップの通貨を運用していていくつかのポジションを同時に持っていたとしても、本家トラリピのプラススワップはそもそも少ないのでマイナススワップが完全に足を引っ張ってしまいます。

上記のスプレッド、マイナススワップの悪影響も相場がよく動き決済が繰り返されればあまり問題はありません。スプレッド以上に上下し、マイナスワップが蓄積される前に決済→利益が蓄積されれば良いのです。しかしながら近年の相場は極めて小動きであることから以前と比較すると利益が蓄積しにくい状況になってます。

トラリピのデメリット解決策は?

この影響を打開するための解をいくつか考えてると次のとおりです。

・決済幅を縮めて、小動きでも利益を出す
・マイナススワップの通貨は運用しない

でも、よく考えるとこの手法は本家トラリピの仕様に投資家が無理矢理合わせようとしているような気もします。

僕は自分のしたい設定で行える方がストレスも少ないと思うのです。

色々考えた結果

トラリピの良いシステムはそのまま踏襲して手動でトラリピを行う!

でした。

手動トラリピとは

手動トラリピ解説記事挿絵2

 

さて、手動トラリピとはどういうものかと言うと、

さきほど紹介したイフダン注文

100円/ドルになったら買い、101円/ドルになったら売る
99円/ドルになったら買い、100円/ドルになったら売る
98円/ドルになったら買い、99円/ドルになったら売る

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

これを手動で行います。決済されると当然注文は失効されるので再度注文が必要になります。

一見めんどくさいように思えますが、慣れてしまうと1回の注文は数十秒で行えます。

以下手動トラリピのメリットを比較します。

通常のFX会社のスプレッドは狭い!

例えば僕が使っている「みんなのFX」と「本家トラリピ」を比較した場合次のとおりです。

本家トラリピ みんなのFX
USD/JPY 40銭 0.2銭
EUR/JPY 42銭 0.4銭
NZD/JPY 73銭 1.0銭

全ての通貨で「みんなのFX」の方がスプレッドが10倍以上狭いことがわかりますね。

特にNZD/JPYでは70倍も違うということに僕自身も驚きました。

通常のFX会社のスワップ条件は良い!

同様にスワップ条件を比較してみたところ、次のようになりました。

本家トラリピ みんなのFX
USD/JPY 買い 5円 45円
EUR/JPY 買い -51円 -6円
NZD/JPY 買い 1円 16円

全ての通貨において「みんなのFX」の方が条件が良いことがわかります。

またプラススワップ条件が良いというだけではなく、マイナススワップのダメージも低いということは特筆すべきかと思います。

トラリピの場合、高値掴みしたポジションなどは1年以上も決済されないことがあり得るのでマイナススワップのダメージは特に大事なポイントになります。

 

手動トラリピのデメリット

 

ではデメリットですが、次のとおりです。

・注文の労力がかかる
・寝てる間や仕事中で注文ができず機会損失する
・資金管理が大変
・心理的なブレ

1 注文の労力

これに関しては慣れてしまえば問題無いレベルです。最近のアプリ、ツールはどの会社も非常にわかりやすく作ってあるので注文は数秒で終わります。

2 機会損失リスク

例えば寝てる間などに何度も波状にレートが動いた場合、手動だと1回しか決済されませんが、本家トラリピなら何度も決済が成立します。
しかしこのような都合の良い波状の相場が数時間のうちに起こることはほぼ無いです。
よっぽど狭い値幅で運用していれば別ですが、手動でも本家もリスクを抑えるためにある程度の距離を取った値幅で運用していることがほとんどだからです。

3 資金管理が大変

ある意味これが最大のデメリットなんじゃないかと思っています。
トラリピは設定を追加していくうちにロスカットラインが分からなくなっていくことがあります。本家トラリピの場合、トラリピ運用資産表などで管理できるのですが手動の場合はFXの注文アプリやツールのみ。
そこで僕はグーグルスプレッドシートで管理する方法で対応してます。
最初はFX特有の計算をしたりするので面倒だし手間がかかると思いますが、いつでもどこでも使えるので便利ですよ。他にエクセルや紙のメモ、何でも良いので何かで資金管理を行い、見える化しておくと手動トラリピのデメリットが解消されるずです。

※このスプレッドシートによる管理方法は別記事で詳しく触れたいと思います。

4 心理的なブレがある

手動の都合上、心理的な焦りや欲が生まれそうですよね。僕の場合はさきほど触れたスプレッドシートによる管理で注文レート、決済レートを決めておくことで対応しています。
また相場が急落した場合、本家なら自動的に注文してしまうので、朝起きたら含み損だらけなんてこともありますが、手動では下がった後に追いかけ注文(逆指値)もできます。

手動トラリピのまとめ

手動トラリピ解説記事挿絵3
以上のように手動トラリピは次のメリットを活かすことでトラリピの効果をより引き出すことができると思ってます。
・スプレッドが狭い
・スワップの条件が良い
かめ
かめ

一長一短だけど、やってみる価値は十分にあるカメね!

次回は別記事でより実践的なやり方を紹介したいと思います。
ここまで読んでいただいて大変ありがとうございました!
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【Googleアプリ】グーグルスプレッドシートで手動トラリピを管理する
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