こんにちは、先日に引き続きまた仮想通貨の記事を更新します。
最近仮想通貨の記事ばかり書いていますが、別に方針変更したわけではありません笑。
仮想通貨は少額から投資できる点や新しくユニークな投資手法があるため試してみたい戦略が数多く存在するからです。
今回は仮想通貨先物を使ったデルタニュートラル戦略、略してデルニュー戦略を解説します。
これを聞くと、厨二病のような怪しいネーミングに見えますが、オプションの世界では昔から存在する手法です。
簡単に言うと現物の仮想通貨と同量のショートポジションをレバレッジ1倍で保有しそこから仮想通貨を毎日獲得する手法です。この手法の利点は以下の2点です。
✔ 元本割れするリスクが限りなく少ない。
✔ 毎日仮想通貨を獲得できる。
それでは早速解説していきます。なお、口座は以下の2口座の開設がおすすめです。
特にBybitは仮想通貨の先物取引を扱っている世界で最も有名な口座でデルニュー運用を行う上でほぼ必須の口座です。

名前が怪しいカメ〜

中身はローリスクな投資方法です。
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海外口座ですが、完全日本語対応なので口座開設は簡単にできました。
世界でバイナンスに次ぐ知名度で仮想通貨先物を扱うならBybit一択です。
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デルタニュートラル戦略の概要
まず最初に先物はヤバい、リスク高そうと思った方は正解です。
たまに思いつきで原油やVIXを何枚もトレードする方を見かけますが、僕には恐ろしくてできません。
先物には期限と価格調整がありこれが非常に厄介だからです。
この手法はそんな先物のヤバい点をクリアしつつ金利のみを獲得する方法なので実はリスクがかなり低いです。
ですが、やはり先物やレバレッジを扱うので手技を間違えると爆損しますのでルールどおり確実に実行する必要があります。
ちなみに恐怖指数VIX先物の記事やオプションの記事も以前に書いているのでもし良かったら参考にしてみてください。
仮想通貨の両建て
デルタニュートラル戦略は現物の仮想通貨を証拠金にして(※株の代用と同様です。)
同量のショート(売り)ポジションをレバレッジ1倍で両建てすることにより価格変動リスクを0に抑えます。
こうすることで仮想通貨の価格が上がれば売りポジションの利益が下がり、価格が下がれば逆になりトータルで損も得もありません。
一見すると両建は経済的合理性を欠く(儲けが無い?)のではないかと思いますが、
この手法ではインバース型無期限先物を使うため利益が発生します。
Fundingrate(資金調達率)による利益の発生
仮想通貨は基本的に未来は上がるという予測(先物価格)に基づいているため
買い方と売り方では買い方が多くなる(価格上昇)傾向になります。
そのままだと両価格の乖離が生じてしまうことからそのままだと取引が成立しなくなります。
そのため買い方から金利を差し引き売り方に配分するという価格調整(乖離調整)が行われます。
その利率を決定するのがFundingrate(FR,資金調達率)で多くの場合、売り先物ポジションを保有していると金利(仮想通貨)を受け取ることができます。
しかも受け取るのは仮想通貨そのものなので仮想通貨が値上がりすればさらにその恩恵を受けます。
※分かりやすく100円と表示してますが、あくまでイメージです。
もちろん金利は常に受け取れるとは限りません。
仮想通貨の下落が続けば売り方の方が多くなるため売りポジションで金利を払うこともあります。
ですが、その出現頻度は受け取る頻度より圧倒的に少ないということが分かります。
グラフは2月〜3月の下落相場も含んでますが、それでも基本的にはプラスで推移してます。
※左縦軸がFR値で紫色のバーがその日のFRです。

両建てはあくまでプラマイゼロ

FR金利で毎日BTCが増えます
インバース型無期限先物
通常先物には期限があり期限になるとポジションが強制的に決済されます。
そのため先物は長期保有に適さないというデメリットがありますが、
無期限インバース型の先物は決済期限が無いため自分が決済しない限り永久にポジションを保有可能です。
細かく言うとFRによって価格調整されておりロールオーバー(値洗い)が毎日行われるようなものです。
このFRによる調整は1日3回(日本時間1時、9時、17時)に行われます。
従って金利は1日3回の受け取れます。
✔︎ 日本時間1時、9時、17時に発生する。
デルタニュートラルの期待リターン
この手法と比較したいのが仮想通貨レンディングやマイニングです。
以前この記事でも書きましたが、どちらの手法も仮想通貨を低リスクで増やすことができます。
よってこれらの手法との違いやリスクについて考えてみます。
BTCの年間FRを確認するとBybitで大体10.95%ということが分かります。
実際には得られた仮想通貨を使ってさらにポジションを作れるので複利運用ができます。
さらにここで言う受け取る年利は円やドルなどのフィアット通貨(貨幣として存在する法定通貨)ではなく仮想通貨そのものです。
従って価格上昇で受け取った仮想通貨の価値も上がるため法定通貨換算だとリターンはもっと上がります。
逆に言うと価格下落があればその分受け取った仮想通貨の価値も下がるのでリターンは少なくなります。
ただ仮想通貨は長期保有することに意味があるので仮想通貨そのものを年利約10%で受け取れることがメリットです。
仮想通貨レンディングとの比較
仮想通貨レンディングとの比較ですが、例えば以前紹介したNexoレンディングだと約5%程度の利回りです。
<Nexo:レンディング状況>
シルバーランク & Nexoトークン受け取り & 固定期間レンディングでブーストして5.5%です。
仮想通貨マイニングとの比較
一方マイニングはグラボのスペックに応じていくらでも利回りを上げることができますが、構築費用や管理の手間が必要です。
デルタニュートラルはそこそこ高い利回りを狙いつつも初期コストも安く一度ポジションを作れば放置できる点がメリットです。
例えば僕のポジションだと約1ヶ月間の0.00549101BTC(3万円分、248ドル)の保有で0.000030730BTCを受け取っています。
年利換算だと6.71%でBTCです。
若干低い数字ですが、そもそも最近下落相場なので増えてるだけすごいし元本はプラマイゼロなのが嬉しいですね。
マイナスの時もありますが、トータルで考えるとプラスになってます。
【仮想通貨デルタニュートラル】
4/6〜デルニュー25日目✅ 約3万円設定
45376.78BTCUSD
248USD=0.0054BTC✅ 獲得:0.000030730BTC
✅ 円換算:153.65円(500BTCJPY)
✅ 年利換算:6.71%少し下落でリターン低下、計算の仕組みとか慣れてきたかな😚💦#Bitcoin #仮想通貨 #Bybit https://t.co/oLT12ChGOL
— りゆう@最北投資&ポイ活ブログ (@kame_iland) April 30, 2022
以上のことからデルタニュートラルのメリットは以下の3点です。
✔ 両建てにより価格変動リスクがほぼ無い
✔ 仮想通貨を毎日受け取れる(ことが多い)
✔︎ 期待リターンが高い(ことが多い)
✔︎ 受け取った仮想通貨で複利運用可能
✔︎ 受け取った仮想通貨の価格上昇効果
✔︎ 少額から可能(最低1USDでOK)

どの増やし方も一長一短があるカメ。

ただ積立するより効率的なのは間違いなし。
デルタニュートラルのデメリット
では逆にデルタニュートラルのデメリットも考えてみます。
先程までの解説でも分かるように仮想通貨の価格が下落した場合、FRがマイナスになることもあります。
特に今年は仮想通貨の値動きが冴えないので昨年よりは期待リターンも少ないと思います。
ですが、逆に考えると安い価格でポジションを作れるというメリットでもあります。
実際に運用してる自分もマイナスの日もありますが、プラスの日の方が多く今のうちに安くポジションを作っておく手もありです。
次のデメリットは海外取引所を使うため日本円ではなくドル建てになるということです。
そのためポジションを作った時より円高になってしまうとその分為替損が発生します。
逆に言うと将来決済した際に円安だと得をします。
ただこれに関しては大きな問題ではないと考えています。
何故ならば長期保有が基本のため為替変動よりも蓄積する金利の方が圧倒的にメリットだからです。
また最近の世界の状況からして過度な円高も想定しづらいでしょう。
最後のデメリット(最大のデメリットかも?)ですが、
この手法は元本の仮想通貨の値上がり益は放棄することになります。
何故かと言うと現物の仮想通貨と同じ量のショートポジションを抱えるため
仮想通貨の価格上昇があればその分ショートポジションの損失が発生します。
したがって最終的にポジションをクローズする際は仮想通貨が何倍に上がっていようが、その値上がり益はショートポジションの損失と相殺されるため元本となる仮想通貨は最初から最後までプラマイゼロです。
ここを勘違いして始めてしまうとちょっと想定と外れてしまうことになります。
この手法の目的は元本の変動を抑え高い利回りで仮想通貨を獲得する方法です。
よって投資元本は値上がりも値下がりもしないという点に注意が必要です。
✔ FRがマイナスになると損失が発生する
→プラスの日が多いのでトータルでは利益が期待できる
✔︎ 為替リスクを受ける
→長期保有で得られる金利の方が多く過度な円高も想定しづらい
✔︎ 元本の値上がり益は放棄
→この手法は元本変動が無い点はむしろメリット、発生金利を期待利益とする。
デルタニュートラルのやり方
では実際にデルニューのやり方を解説していきます。
なお下記のやり方はBTC(ビットコイン)でデルタニュートラルを行う方法です。
大まかに流れは以下のようになります。
※ 補足:XRPを買う理由
ここでなぜ① 日本の取引所で?② XRP(リップル)を?と疑問に思いますよね。
実は海外の取引所では日本円で仮想通貨を購入することができません。
またカード決済や銀行送金だと法外な手数料が発生し現実的ではありません。
そこで① 日本の取引所で仮想通貨を買って海外取引所に送金すれば手数料無料です。
またなぜXRP(リップル)なのかというと、② 現時点で送金スピードが最速なのがXRPだからです。
これは各仮想通貨のネットワークチェーンによって承認回数が異なるためで他の通貨だと時間がかかってしまいます。
たまに1日とかかかってしまうこともありその間価格変動リスクにさらされることになります。
ポジションを作るまでの時間的なリスクを抑えるためにもXRP(リップル)でポジションを作るのがオススメです。
ここではbitFlyerを例にしてます。なぜオススメするというとbitFlyerはXRPの送金手数料が無料だからです。
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それでは早速やり方を解説してきます。
- 手順1資金からBTC量の見積もり
最初に作りたいポジション量から必要なXRP量を計算します。
例えば、下記条件だったと仮定します。ほぼ2022年4月末の状況と同様のレートです。
● 投資額:5万円
● XRPJPY:100円
● XRPUSD:0.70000ドル
● BTCUSD:40,000ドル
● 平均FR:0.01%
● USDJPY:130円
● 購入できるXRP量 → 5万円 / 100XRPJPY = 500XRP● 変換できるUSD量 → 500XRP × 0.70000XRPUSD = 350USD● 変換できるBTC量 → 350USD / 40,000BTCUSD = 0.00875BTC● 年間予想獲得BTC量 → 0.00875BTC × 0.01% × 3回 × 365日 = 0.0009581BTC● 期待リターン率 → 0.0009581BTC / 0.00875BTC × 100% = 10.95%● 期待日本円リターン → 0.0009581BTC × 40,000BTCUSD × 130USDJPY = 4,982円この計算で複利運用を全くせずBTC(ビットコイン)も全く値上がりしないという条件でほぼ10%程度の利益が得られます。
実際には獲得したBTC(ビットコイン)を証拠金にしてショートポジションを増やし複利運用すると得られるBTC(ビットコイン)はもっと多くなります。
さらに得られたBTC(ビットコイン)の値上がりも考えると期待リターンはさらに上がる可能性もあります。
実際にいくらの日本円を投入するかは自分次第ですが、5万円程度が分かりやすいと思います。
- 手順2XRP購入
では投入額が決まったらXRP(リップル)を買います。注意点は販売所ではなく取引所、成行ではなく指値を使って購入しましょう。
この手法はいくらで買うかはあまり関係ないので手数料がなるべく発生しない買い方が望ましいです。
まずは取引所のLightningをクリックします。
Lightningに移動したらXRPJPYの取引画面を開きます。
見積もりで計算したXRP(リップル)量を入力して指値レートは売り板のうち一番安い価格を入力します。
すぐにどんどん売れていくのですぐに約定しなければ再度入力します。
ちなみにいくらで約定しても元本はプラマイゼロなのであまり変わりません。
- 手順3Bybit次にBybitに送金します。XRP(リップル)はアドレスとメモが必要なのでbitFlyerにコピペして送金します。
Bybitアプリを開き、資産→XRP→入金→アドレスとメモをコピーしてbitFlyerの入金画面に貼り付けます。
アドレスの登録が完了したらbitFlyer→Bybitに送金を行います。
ほぼ即時にXRP(リップル)がbitFlyerに反映されます。
- 手順4XRPからBTCへ両替
❶ 資産 → ❷ XRP選択
❸ 両替 → XRP→BTCを指定しすべてをタップ、交換を確認をタップ
- 手順5ショートポジションの構築
❶ 契約→銘柄を選択(画像左)
❷ インバース型→無期限契約→BTCUSDを選択(画像中央)
※最重要部分です。BTCUSDTは別の銘柄なので注意してください。
❸ インバース型無期限先物のBTCUSD取引画面から取引設定をタップ(画面右)
❹ 分離マージンレバレッジ1倍に設定します。(写真左)
分離マージンとは口座に保有しているBTC(ビットコイン)の一部を証拠金にしてポジションを作るという意味です。
それに対しクロスマージンは口座の全BTC(ビットコイン)を証拠金に充てる方式です。
なぜ分離マージンにするかというと新たに発生するBTC(ビットコイン)を利用してさらにポジションを増やし複利運用するからです。
❺ 取引をタップ、指値注文にして注文価格は一番高く買ってくれるレートを入力(画像中央、青枠)
バーを右まで目一杯にスライドして手持ちのBTC(ビットコイン)全量を指定します。(画像中央、赤枠)
売りをタップすればポジションが作成されます。(白枠)
上手くレバレッジ1倍でポジションが完成すると強制決済価格が99999と表示されます。(画像右、ピンク)
これは現物のBTCと同量のBTCショートでポジションを建てているためロスカットが起こり得ないという意味です。
デルタニュートラルの日々の確認
ポジションを構築してしまうと後は何もやることがありません。
定期的にFRを確認しましょう。得られた金利は毎日9時に3回分まとめて表示されます。
総合的な資産の確認は❶ 資産→契約をタップするとBTC資産詳細を見て確認します。(写真左)
上手く増えていれば❷ 利用可能残高のBTC量とドルの量が増えているはずです。(写真右)
注意点としては以下の2点です。
✔ 評価損益は両建てなので気にする必要は無い。
✔︎ BTC(ビットコイン)資産詳細のドルの量と利用可能残高が増えていく。
✔︎ マイナスFRが長期的に続くようなら一旦ポジションをクローズする。
特に3つ目については僕も最初の頃何度かポジションを建てたりクローズしたりしてしまいましたが、
何回も繰り返すと手数料等が発生するので良いことではありません。
ゆっくりまったり運用するのがこの手法のメリットなので長い目で見守るぐらいの気持ちで十分です。

一度ポジションができたらやることがないカメ〜
デルタニュートラル複利運用
長く運用していると利用可能残高のBTCが増えてきます。
そこでこのBTC(ビットコイン)を使ってさらに分離マージン、レバレッジ1倍でショートポジションを建てましょう。
やり方は先ほどの手順と同様です。ただし最低でも1USD分の金利が発生しないと新規ポジションを建てることができません。
これにより複利運用が可能になり想定期待リターンを上げることが可能です。
デルタニュートラルのまとめ
以上がデルタニュートラルの解説でした。
マニアックな手法でありながら割と簡単にBTCを獲得できるしリスクもそこまで高くはありません。
メリットは下記の6点です。
✔ 両建てにより価格変動リスクが無い
✔︎ 毎日仮想通貨を受け取れる(ことが多い)
✔︎ 期待リターンが高い(ことが多い)
✔︎ 受け取る仮想通貨で複利運用可能
✔︎ 受け取る仮想通貨の価格上昇効果
✔︎ 少額から開始可能
自動的に増えるので手間要らずなのにコツコツ増えるのが良いですね!
<仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)開設で最大1,000円相当の特典がもらえます♬>
招待コード:bjz2zqk5
海外口座ですが、完全日本語対応なので口座開設は簡単にできました。
世界でバイナンスに次ぐ知名度で仮想通貨先物を扱うならBybit一択です。
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招待コード:MQJB3P

ちょっと仕組みは複雑?だけど作ってしまえば簡単な投資カメ

爆益ではないけど確実な方法ですね!