こんにちは、りゆうです。
本日はMacでできるトラリピのバックテスト の方法を紹介したいと思います。
バックテスト はある設定で過去に遡って売買した際にどの程度の損益結果になるのかを検証する方法です。
一般的にバックテスト はMT4(メタトレーダー4)というソフトを導入し、EAというプラグインをソフト上で動作させる必要があります。また、チャートデータ(ヒストリカルデータ)を導入したりと敷居が高いことから上級者向けのイメージが付きまといます。
ところが残念なことに僕はメインマシンがMac、残念ながらMT4はWindows向けソフトなのでそのままでは使うことができません。
Macでバックテスト 環境を整える場合、Mac環境の上にWindows環境を構築(仮想VPSサーバ構築)することになりさらにマニアックな設定が必要になります。
このような状況からMacでのバックテストを諦めていた方も多いはずです。
そこで、今回は今まで難しかったMacでなるべく簡単にできるバックテスト 環境の構築方法を紹介します。
スタバでバックテストしてドヤれるカメ〜〜〜
また、今回バックテスト の神と呼ばれるひろせさんに大変お世話になりました。逆転FXブログにはより詳しい方法などが記載されてます。
飯テロリストでもあるけどね〜〜
バックテスト で困ったら彼のブログを見れば一発逆転できるでしょう!
また、アビさんがエクセルで使用可能なバックテスト ツールを公開してくれました。
今まで上級者向けだったバックテスト がアビさんのおかげで難しい設定不要で多くの人がバックテスト できる環境が整いました。
トラリピのバックテストツール作りました!
・本家「運用試算表」と同じ入力方式
・複数通貨にも対応
・累計利益と必要資金がすぐ分かる
良い通貨ペアの組み合わせや、設定を見つけたらシェアしてくださると嬉しいです!
使い方やダウンロードはコチラ↓https://t.co/z1hYFNpTDQ#トラリピ pic.twitter.com/BIcdbviErS
— アビ|WEBライター&トラリピFX (@chan_abi_blog) April 28, 2020
アビさんのバックテスト ツールはこちらからダウンロードできます!
バックテスト環境の構築
それでは、まずは環境導入の流れについて説明します。
次の図の3STEPで導入が終わりです!
こう記載するととってもシンプルですね。
つまり、mt4はゲーム機本体でEAがソフトみたいな役割をしています。
この工程でMac特有の注意点があったりするので詳しく説明しますね!
MacにMT4を入れる
MT4自体はロシアのMetaQuotes社が開発したFX取引ツール兼チャートソフトです。
まずmt4(メタトレーダー4)本体をパソコンに入れる作業が必要ですが、mt4というソフトが単体でリリースされているわけではありません。
MT4を使用するためには、MT4に対応しているFX会社で口座開設をして、その会社のmt4をダウンロードする必要があります。
では、どこのFX会社の口座解説をするかというとMacの場合は一択です。
XM tradingで口座開設をしましょう!
※通常口座だと90日間取引が無いと口座凍結されるようです。そのため、バックテスト のみであればデモ口座で十分です。海外口座ですが、日本語完全対応でその日のうちにすぐに開設できます。
↓ こちらから開設できます
通常、Macでmt4を動作させるためにはMac上でWindows環境を作って、その上でmt4を動かす必要があります。この点がMacでのmt4環境構築のハードルをさらに上げてしまってます。
ところが、このXM tradingではMac用のソフトが公開されています。
※厳密に言うと、Windows互換レイヤーソフトと言ってMac上でWindowsのアプリケーションを動作させる仕組みです。
XM tradingの口座解説
それでは口座開設からインストールまでを解説します。口座開設フォームに氏名など必要情報を入力します。
上記フォームに必要情報を入力します。
注意点としてはプラットフォームタイプを必ずMT4にしてください。
その他は後でも変更できるのでまずは画像のように入れて開設しました。
その後、XM TRADINGからメールが届くので、IDとサーバ名をメモします。
「XM trading.dmg」というファイルがダウンロードされたらクリックしましょう
そうするとセキュリティの警告が出て開けない場合がありますが、右クリックして開くをクリックすれば開けますのでそのまま進みます。
無事にインストールが終わると思いますので、早速アプリケーションを起動します。
起動すると、次のような画面になりますが、サーバ名を選ぶ画面はキャンセルします。
続いて、ファイル→取引口座へログインをクリック
先ほどのメールに記載されたIDと指定されたサーバ名を入力します。
MT4を日本語化する設定
起動したMT4を確認するとメニューの一部が文字化けしています。
これはMT4をMac上で動作させているレイヤーソフト「Wine」に日本語フォントが入っていないからです。
よって、「Wine」を日本語化することで対応します。
なお、EasyWineを使って日本語化する方法が主流でしたが、現在このアプリは有料化されていますので、本記事ではフォントの入れ替えで対応します。
まず、以下からMSゴシックフォントをダウンロードします。
この「MSGOTHIC.TTF」ファイル「XM trading.app」内のフォントフォルダにコピーします。一旦わかりやすいところに「MSGOTHIC.TTF」を保存しておきます。
アプリケーションフォルダを参照して、「XM trading.app」を右クリック、パッケージの中身を参照をクリックします。
「XM trading.app」フォルダから次のフォルダに移動し「Wine.bundle」に移動します
以上で作業が終了します。無事に日本語化されたか確認してみましょう。
MT4の設定
それではバックテストに先立って、まずはMT4の設定を行います。
ツール→オプションをクリック、エキスパートアドバイザタブを選択
・自動売買を許可
・DLLの仕様を許可する
・WebRequestを許可するURLリスト
をチェックします。
次にチャートタブを選択して、ヒストリー内の最大バー数、チャートの最大バー数を最大限増やします。
※デフォルトだと512,000分になっているので、約1年分しか表示できません。
最大にするためには数字に99999999999と9を入れれるだけいれてOKを押すと自動的に最大数にしてくれます。
ここまででMT4本体の設定は一旦終了になります。
それでは、次にヒストリカルデータの導入に移ります。
結構時間がかかるカメ〜〜〜〜
ヒストリカルデータの導入
MT4本体の導入はできましたが、この状態では解析元ととなるチャートデータが入っていないため分析ができません。
一応デフォルトでチャートデータは入っているのですが、最新版のデータでは無いので不完全です。
そこでまず、既存のチャートデータを全て削除し最新版のチャートデータを入れます!
ヒストリカルデータのインポートは次のようなイメージで進めます!
<ヒストリカルデータのインポート図>
最新のヒストリカルデータは各FX会社からダウンロードできます。
今回は代表的な会社である「FXDD」からMT4 1分足データ(CAD/JPY)をダウンロードします。
次のリンクから早速ダウンロードしてみましょう!
ダウンロードしたファイルを解凍すると「CADJPY.hst」というファイルが出来るのでわかりやすいところに保存しておきます!
既存ヒストリカルデータの削除
この作業はWindowsと異なり、Mac特有の作業になるので要注意です。
MT4は閉じた状態にしてください。
オプションキーを押しながら、ライブラリを開きます。
ライブラリフォルダを開き以下の深い階層までアクセスします。
これで元から入っていたチャートデータを削除することができました。
<ヒストリカルデータのインポート図>
既存ヒストリーセンターのデータ削除
次にヒストリーセンターの既存データを削除します。
ヒストリーセンターはチャートデータの元データを格納している場所です。
なお、先ほどダウンロードしたCADJPY.hstはここに後ほど入れることになります。
MT4起動→ツール→ヒストリーセンターをクリック
ここから自分が導入する通貨ペアを選択します。今回はCADJPYですね!
ちなみにもしここに無い通貨ペアであれば、元からデータが存在しないので特段削除作業は不要です。
CADJPYを開いたら、1分足を選択し出てきたデータを全て選んで削除します。
ここまでの作業で、既存のデータが全て削除されました。
この後、最新ヒストリカルデータを読み込ませることで最新のチャートデータを反映させるます。
<ヒストリカルデータのインポート図>
ヒストリカルデータの導入とチャートデータ反映
それではいよいよダウンロードしたCADJPY.hstを読み込ませます。
インポートをクリックします。
インポートウィンドウが出てくるので、参照をクリック、先ほどダウンロードしたCADJPY.hstを開きます。
このときAll Filesにチェックを入れておきます。
データが導入されると、インポートウインドウにデータが反映されるのでOKを押します。
この作業によって最新データがインポートされ、最新のチャートデータが表示できるようになります。
試しにオフラインチャートをクリック、CADJPYをクリック、時間足をM1(1分足)にします。
問題無くチャートが表示できたらOKです!一度、MT4を閉じましょう。
<ヒストリカルデータのインポート図>
EA(エキスパートアドバイザ)の導入
ここから、いよいよソフトとなるEA(エキスパートアドバイザ)を導入してバックテスト環境を完成させます。
もう一息カメ〜〜〜
まず、次のリンクから「千刻」というEAをダウンロードしましょう。デモ口座での使用なので認証キーの購入は不要です。
「千刻」は啓典さんが開発したEAでグリッドトレードシステムを開発してます!興味がある方は覗いてみてください!
解凍したら、「Sengoku-ver4.7.ex4」が現れます。このファイルがEAの実行ファイルになります。
次に再びMac特有の作業です。オプションキーを押しながらライブラリフォルダを開きます。
ライブラリフォルダを開き以下の深い階層までアクセスします。
「Experts」に「Sengoku-ver4.7.ex4」をコピーします。
その後、MT4を再起動すると、ナビゲーターウインドウに「Sengoku-ver4.7」が表示されます。
以上でバックテスト環境の構築が完了します!
疲れたカメ〜〜〜
バックテストのやり方
例えば、僕のカナダドルの設定で直近1ヶ月のバックテストをやってみたいと思います!
テスト期間:5/1〜5/21
レンジ | 73.67~76.87 | |
値幅 | 0.1 | |
通貨量 | 2,000通貨 | |
ロスカットレート | 63.42 |
まず、表示→ストラテジーテスターをクリックすると、下側にEAが表示されます。
次のように設定します。
EA | 千刻 | |
通貨ペア | CADJPY | |
モデル | 始値のみ | |
開始日〜終了日 | 期間にチェックレ
5/1〜5/21 |
|
期間 | M1 | |
スプレッド | 16(1.6銭) |
下の図のように
❶ 「エキスパートアドバイザ」を選択
❷ 「Sengoku-Ver4.7」を選択
「CADJPY」を選択
「始値のみ」を選択(※時間短縮のため今回は始値にしました)
❸ 開始日:2020.5.1〜終了日:2020.5.21を入力
❹ 期間:M1(1分足)、スプレッド:16(1.6銭)を入力
❺ エキスパート設定をクリック→テスト設定タブを選択して、証拠金を入力します。今回は3,000,000円にしてみました。必ずJPYを手入力で入力します!
いよいよトラリピの買い設定を入力します。パラメーターの入力タブをクリックして、次のように設定します。
なお、こちらの公式ページではより詳細な説明が記載されてます!
設定が完了したらスタートを押すとバックテストが開始されます!
気になる結果ですが、利益30,576が円になりました。そして実際の自分の利益が26,983円で少なめですが、この理由は最近は急な含み損拡大を恐れて、指値で注文せずある程度下がったところで逆指値注文するからです。
よって、機会損失が発生した結果利益は若干少なくなってます。
4,000円の差ということは1回の決済額が1,000円なので4回分のポジションを掴み損ねているということがバックテスト によってわかりますね!
逆に言うと最大限注文を入れておけばこのぐらいの利益を見込むことができるということもわかります。今後の戦略をどうするかは自分の課題でもあるような気がしますね!
バックテストレポート出力
最後にこの結果をレポートとして出力してみましょう!
レポートを右クリック→保存でhtmlファイルが保存されます。
このままではこのままでは見にくいのでMacでは「mi」というhtmlエディタで開いて若干修正をします。
htmleエディタはこちらからダウンロードできます。
36行目、30列目の部分にwidth=”30%”と記載して上書き保存すると見やすくなります。
このようにバックテストを行うことで自分の戦略や現在の設定を細かく分析出来ます。
トラリピを本格的に行うならぜひ抑えておきたい技ですね!
今回は僕自身がMacユーザーであり、Macでのバックテスト記事が少ないために解説しましたが、バックテスト に関する詳しい情報が知りたい方は逆転FXブログが参考になります!
また質問にも気軽に答えてくれるので困った時はぜひ彼に相談して見ましょう!