こんにちは、少し前からLINE証券でゴールドの手動トラリピを行ったところ割と好感触だったので記事にしました。
一般論として金は安全資産、株とのリスクヘッジにも良いのでは??という先入観がありますよね。
そしてこれについて僕は若干違うかな?と思っており
結論として金は積立よりもCFD、それも値動きを利益に変えるトラリピ的な運用が合っていると考えました。
またその中でもLINE CFDによる手動トラリピが最もコスパが良く
今回の記事では金の性質から現在取引できる各社のスペック比較、またトラリピの設定などを考察したいと思います。
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金の投資と聞くだけでワクワクするカメ〜。

金は昔から皆んなが興味津々な対象ですよね。
金(ゴールド)の性質
金は知らない方が居ないほど有名な資産クラスではないでしょうか?
昔から金貨や装飾品など価値ある物として扱われており伝統的なアセットの1つでもあります。
従って金を投資対象の1つに取り入れるということは一定のメリットである点は間違いないでしょう。
ただここで1つ疑問なのが金は持ってれば価値が上がる、株の値動きと逆に動くためリスクヘッジになるという認識です。
僕はこのことについてはそういう側面も確かにあものの一番の魅力はその値動きと考えてます。
✔︎ 持っていれば価値が上がる?
✔︎ 株と逆の値動きをする?
時間経過と金(ゴールド)の価値
金は世界中に存在しますが、その埋蔵量は限られています。
現在金は世界全体で約50,000トンと言われておりこのまま採掘し続けていくといつかは枯渇してします。
ビットコインも数に限りがあるため価値が上がると言われてますが、
それと同様に時間が経過するほど希少性が上がりその価値も上がることになります。
例えば以下の長期チャートを見ても確かに右肩上がりであることが頷けます。
ですが、それでも値上がり益を期待した金単体ののガチホはあまりオススメできません。
なぜかというとその価格上昇率は株式や仮想通貨とは比べものにならない程低いからです。
例えば金のチャートとS&P500(VOO)を比較してみるとその差は歴然です。
金が過去約10年で44.97%上昇したのに比べてS&P500は281.33%上昇してます。
このことから金のみを保有するより株や仮想通貨を積立する方がパフォーマンスは高いということがわかります。
ここで注意してほしいのは金の保有を否定している訳ではありません。
金には株や仮想通貨とは違った魅力があり次の項目ではその点について解説します。
金(ゴールド)と株の相関
よく言われますが、金は不景気に強く株と逆の値動きをするからリスクヘッジに向いているという考えです。
この点については、そういう側面もあるけど100%当てはまるわけではないというのが近年の主流です。
例えば以下のように金とS&P500を重ねてみると一部逆の部分もありますが、全く逆の値動きとは言いがたいです。
2020年3月のコロナショックではご存知の通り株価は大きく下がりましたが、金価格も下がってますしその後の金融緩和相場では両者共に値上がりしています。
ただし金の下落率は非常に低く株よりも早く回復しておりリスクオフに強い金の性質を表す動きでした。
またその後には株価も金と同様に上昇しており金の上昇を遥かに追い抜いています。
この株と金の値動きの違いは金の“物質”的側面と“金利”的側面が関係してきます。
仮にリスクオフが起こると企業等の存在自体が危ぶまれるため、価値がゼロになりづらい資産への買い換えが起こります。
金はそれ自体が”物質”のため価値が減りづらくリスクオフの際は株が売られ金が買われる傾向があります。
したがってリスクオフ時は金が上昇し株価は下がりやすい傾向にありますが、
それに加え金や株は金利動向により需給が左右されます。
世界のお金の動きは金利の低い方から高い方へ流れるのが常です。
通貨には金利が、株には配当がありますが、金には金利や配当という概念がありません。
金はそれ自体が新たに利益を生み出す物ではないため、価値は他の資産との需給で相対的に決まります。
仮に世界中で金利が高い状態であれば金価格は下落し低ければ価値が相対的に上昇する傾向があります。
これらのことから利下げ局面で金価格は上昇し逆に利上げ局面は金に逆風ということになります。
そしてこれに加え上述のリスクオフの需給要因が複雑に絡み合い金価格が決定されるということになります。
例えば2022年2月頃はロシアウクライナ問題やインフレによるリセッション懸念が大きく織り込まれ金価格は上昇し株価は下落しています。
特に3/7では一時2,000ドルを超えてます。
その一方で冒頭に触れたようにコロナショック後の金融相場では空前の低金利状態となりました。
米国10年債利回り(US10Y)が大きく下がっている期間に金と株価は上昇してます。
また株は低金利の恩恵を受けやすいグロース株の上昇が顕著でした。
また特にここ最近の高インフレは金のメリットが顕著な相場でした。
一見すると高金利状態なので金価格には逆風のように感じますが、
実質金利 = 長期金利 – 期待インフレ率
によりインフレ率の上昇を伴う実質金利の低下が発生し金価格の上昇に繋がってます。
また今回のインフレは悪いインフレと呼ばれるコストプッシュインフレのため株価にとっては重しとなってます。
高インフレ状態になると貨幣価値も低下することからFRBが早急に利上げを行う必要があったのもやむを得ない局面ですね。
※ 株価と金利の関係は以下の記事で詳しく解説してます。
そしてこれらのことから株や仮想通貨などの資産には無い金の魅力はまさにこの点にあります。
価値が一方的に下がりにくく他のアセットと異なる性質は投資対象として魅力的です。
そのためもし金をガチホするなら株や仮想通貨の中に何割か混ぜておきPF全体の目減りを防ぐ目的なら非常に有効です。
そしてここでもう一つ言及したい事が金の値動きの荒さです。
金(ゴールド)のボラティリティ
金は一般的にボラティリティが高いと言われます。
値動きが荒いということはリスクも高い=利益も出やすいと言うことになります。
裁量トレードでは急変動する通貨ペアほど難易度が高くなりますが、
値動きを利益に変えるトラリピではボラティリティの大きさはむしろ歓迎すべきでしょう。。
オージーキウイやユーロポンドがトラリピ向きなのは狭いレンジ内を何度も行き来するからですね。
そこで金のATRを比較してみたところ以下のようなデータとなりました。
※ ATR = 1日の値動きの平均値(単位:pips)
通貨ペア | 日足 | 週足 | 月足 |
XAUUSD | 21.11429 | 54.44857 | 118.71071 |
USDJPY | 1.77586 | 3.4295 | 4.60636 |
GBPJPY | 1.76564 | 4.43664 | 6.86107 |
EURGBP | 0.00496 | 0.01316 | 0.02095 |
データはMyfxbookから参照しました。最新データはこちらになります。
これらのデータからボラティリティが非常に大きいことがわかります。
このことから金を単純に積立するよりも値動きを利益に変えるトラリピの方が金投資には良さそうです。

良い意味で安定していないのが嬉しいカメ。

値動きが大きい方がトラリピ的には嬉しいですね。
金(ゴールド)と為替との相関
次に注意したいのが他の通貨ペアとの相関性です。
トラリピは単一通貨で運用することが少ないのと、恐らく殆どの方が既に何らかの通貨ペアをトラリピで運用している可能性が高いはずです。
従って同じ方向の通貨ペアを取り入れてしまうとただ含み損が拡大しリスクが肥大化する恐れがあります。
そこで為替との相関について比較してみます。
以下は日足、週足、月足で各通貨との相関を比較したデータですが、いずれのデータからも高い相関は得られませんでした。
※ 相関係数は絶対値で7.0を超えると相関が強いとされています。
※ myfxbookでは単位が%なので絶対値が70%を超えるかどうかで判断します。
※ ただしXAUUSDを買うということはドルを売って金を買うためドルの出来高とは反比例します。ドル買いが増えるとXAUUSDは下がります。
通貨ペア | USDJPY | EURJPY | NZDUSD | EURGBP |
日足比較 | -56.1% | 39.3% | 54.9% | 53.9% |
週足比較 | -1.7% | -0.8% | 18.4% | -51.8% |
月足比較 | 13.4% | 28.0% | 19.1% | -27.2% |

各国のどの通貨ペアとも割と値動きが独立してるカメ。

国によって中央制御されていないためですね。
金(ゴールド)のCFD取引が可能な代表例
金CFDの取引ができる会社は無数にあるため全て取り上げると大変なことになります。
そこでトラリピユーザーに馴染みのある口座を中心に以下4点をピックアップしてみました。
要約すると以下のメリットデメリットがありますが、少額から始めるならLINE CFDが一番オススメです。
取引所 | スプレッド | 金利 | 最小ロット | レバレッジ |
LINE CFD | 0.4ドル | -0.007ドル(0.1ロット) -9.59円(1ロット換算) |
0.1 | 20倍 |
GMO CFD | 0.4ドル | -18円 | 1.0 | 20倍 |
トライオート ETF | 1.02ドル | -3.822円 | 1.0 | 5倍(証拠金テーブル方式) |
海外FX(GEMFOREX) | 0.29ドル | -5.41円(0.01ロット) ※GMO1ロット相当 |
0.01(1ロット=100オンス) | 1,000倍 |
※ 上記表のドル円レートは137USDJPYで計算してます。
どこの会社のスペックが一番良いのか各会社のメリットデメリットを解説していきます。
XAUUSDが1,800ドル、USDJPYが137円の状態でポジションの評価額を同程度に揃えて比較します。

評価額を揃えないと比較できないカメ。

それぞれの会社で単位が違いますからね!
LINE CFD
LINE CFDの最大のメリットは0.1ロットから取引が可能で最も少額で始めることができます。
ただ約定通知がLINEに来るので気づきにくいかもしれません。
● ポジション評価額:1,800 XAUUSD × 0.1 × 137 USDJPY = 24,660円
● 必要証拠金:1,800 XAUUSD × 0.1 × 137 USDJPY / 20 = 1,233円
したがって1.0ロットで12,330円の証拠金が必要になります。
GMO CFD
GMO CFDは国内のCFD取引所では一番有名だと思います。
運営が長く取引しているユーザーが多いのは安心ですが、取引単位が大きいので資金が多く必要(LINE CFDの10倍)です。
またポジション単位でロスカットレートを設定する任意証拠金システムや
注文期限が2週間といった独特のシステムはやや使いづらいかもしれません。
ですが、必要証拠金やスプレッド差などはほとんどLINEと変わりないです。
● ポジション評価額:1,800 XAUUSD × 1 × 137 USDJPY = 246,600円
● 必要証拠金:1,800 XAUUSD × 1 × 137 USDJPY / 20 = 12,330円
GMO CFDはモッピー経由でGMOクリック証券FX開設後に追加申し込みすると5,000円分お得です。
トライオートETF
TQQQやS & P500ダブルなどETFの自動売買で大人気ですね。
こちらで扱っている金は他社とは違って金そのものでは無く金価格に連動するETF(SPDR GOLD)のため本当の金とはレートが異なります。
例えばこの記事を書いた時点の金価格が1,741ドルの時で163ドルでした。
またトライオートETFの証拠金はテーブル方式と言ってそのときの終値で変化します。
物が違うので比較しにくいのですが、1ポジションの評価額を揃えてLINE CFDとスペックを比較してみました。
例えば8/27 0:00時点だと以下のようになります。
<LINE CFD:1,741ドル>
● ポジション評価額:1,741 × 0.1 × 137 USDJPY = 約23,851円
● 必要証拠金:1,192円
<トライオート:163ドル>
● ポジション評価額:163 × 1 × 137 USDJPY =約22,331円
比較すると評価額が同程度とトライオートETFの1ロットはLINE CFDの0.1ロット相当ということがわかります。
次に必要証拠金の比較ですが、トライオートETFは必要証拠金がテーブル方式日々変化するため想定ロスカットレートに対応した証拠金で比較します。
ここからさらに-50%下落した時点での必要資金を見積もりしてみると次のような結果になりました。
● LINE CFDの必要証拠金
1,192円(下落しても一定)
● トライオート 必要証拠金
163 × 0.5 × 137 USDJPY = 11,165円
→表から必要証拠金は2,300円と読み取れます。
従って評価額が同程度のポジションであってもLINE CFDの方が必要証拠金が安く済みます。
トライオートETFの場合、極端に低いレートまでポジションを維持しようとすれば最低証拠金は500円で済みますが、
金の場合0ドル付近まで下がることは想定しづらいし仮に想定したとしてもそこまで耐えるための含み損分の資金を確保するのは資金効率が悪すぎます。
従ってトライオートとLINEを比較するとLINEの方がよりコスパが良いという結果になります。
<参考>0ドルまで耐えるのに必要な資金
トライオートETFで必要な資金:500 + 163 × 1 × 137 USDJPY = 22,831円
→0ドルまで耐えることができるが、レバレッジ取引の意味が無い。
さらにスプレッド、取引時間(SPDRゴールドの取引は米国時間しか稼働しない)も加味すると総じてLINE CFDがオススメです。
トライオートETFは完全に自動というメリットがあるので手動がどうしても苦手な方向けという印象です。
海外FX
海外口座のメリットは何と言ってもレバレッジ1,000倍まで可能なことや各種ボーナスがあったりと資金効率が非常に良いという点がメリットです。
例えばGEMFOREXだと以下のようなスペックとなります。
● 最小ロット:0.01ロット
● 契約サイズ:100オンス(1ロット = 100オンス)
※ 海外FXではオンスという単位を使ってロットを計算します。
● レバレッジ:1,000倍
● ポジション評価額:1,800 XAUUSD × 0.01 × 100 × 137 USDJPY = 246,600円
※ 最低ロットの0.01ロットでGMOとほぼ同程度のポジション単価になります。
● 必要証拠金:243,000円 / 1,000 = 243円
必要証拠金が圧倒的に少なく済むということがわかります。
また入金ボーナスなどの特典を含めると自己資金の負担がさらに少なくて済むのも海外FXの魅力です。
資金効率だけで考えると非常にお得な感じがしますが、最大のデメリットは税制です。
海外FXの利益は総合課税になり本業との合算額に課税されるので税金が高くなる可能性がありますし国内FXと損益通算もできません。
ポイントタウン経由で申し込むと15,000円分のポイントが貰えます♫
以上をまとめるとまとめるとLINE CFDが最も扱いやすく取引コストも優れているという結論になります。
✔ 金(ゴールド)CFD取引はLINE CFDが最もオススメ!
金(ゴールド)トラリピの設定例
利益率よりも最大下落率を知りたかったためバックテストでドローダウンの検証を行いたかったのですが、
なんとXAUUSDの1分足データ(M1)が見つかりませんでした。
(FXDDからダウンロードしたデータはなぜか週足データというまさかの展開・・)
非常に残念ですが、バックテスト無しの設定例となります。時間ができたら自作のバックテストツールで対応させたいと思います。
以下が金の長期チャートですが、2012年に1,700ドルまで上昇した後、一気に下落し2015年に約1,050ドルを記録しています。
またつい最近の2020年8月に過去最高の2,000ドルに到達してます。
金の場合緩やかに上昇するという性質があるので過去の最低値をそのままロスカットレートに当てはめるのは資金効率上あまりよくありません。
そこで最高値からの下落率を元に想定ロスカットレートを設定します。
2012年から2015年にかけ金は-60%程度下落しています。
最高値2,000 XAUUSDから-50%の1,000XAUUSDが最悪のシナリオですが、
現在レートが1,800ドル付近でここからすぐに-50%以上下落することは考えにくいことから1,200ドル程度をロスカットレートに設定します。
またレンジは直近の高値からの最低値である-20%程度までをレンジとします。
<予算:約35万円の設定>
● レンジ:1600~2000
● 値幅:10ドル
● ロスカットレート:1,200ドル
● ドル円レート:135 USDJPY
次に利確幅を検討します。バックテストができないのでATRを参考にします。
金は先ほどのATRのデータを参考にすると長期チャートで1日平均118pips程度(11.8ドル前後)動きます。
※ 金の場合、1pips=0.1ドルです。
従って利確幅は10ドル以上にしたいところ、
0.1ロットだと1回の利益が1ドルになり少々物足りないので利確幅を20ドルとしました。
本来であれば10ドル、15ドル、20ドルで利益率の検証を行いたかったところですが、バックテストができないため非常に残念です。
参考までに注文表を載せておきます。
※ クリックすると拡大します。
金(ゴールド)トラリピのまとめ
細かいところまで解説したのでまとめめると金には以下のような特徴があり株や為替とは異なる性質があります。
● リスクオフや金利動向に反応した値動き
● 長期的には右肩上がりだが上昇率は株と比較して小さい
● インフレに強い
また金のトラリピの特徴は以下の点に要約できます。
● ボラティリティが高くトラリピ向き
● 他の通貨ペアと相関性が低い
● LINE CFDなら少額運用が可能
手動トラリピのメリットは自分のリスク許容度に合わせて千差万別にパターンが組めることです。
金トラリピという今まであまり扱ったことのない通貨ペアをトラリピの戦略に加えてみるのも面白いと思います。
LINE CFDは他にも銀や株価指数など面白そうな銘柄がたくさんあります。
口座開設をして色々銘柄を見てみるのも面白いです。
口座開設はこちらから!現金1,000円がもらえます♫
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銀はどうするカメ~?

もっとボラティリティが高いのでまだ検討中です。。